NHK総合テレビにてシーズン4が好評放送中で、5月8日（日）からはスターチャンネルでシーズン5とファイナルとなるシーズン6が連続で独占日本初放送の予定の海外ドラマ『ダウントン・アビー』。前回はダウントン・アビーのお膝元ダウントン村のロケ地であるバンプトンをご紹介しました。今回はNHKのシーズン4放送に合わせて、シーズン3とシーズン4に登場するダウントン・アビーとダウントン村以外のロケ地を先にご紹介します。
まずはシーズン3のダウントン・アビーとダウントン村以外のロケ地をご紹介。
シーズン3 第1話以降でベイツが収容される刑務所のロケ地であるリンカン・キャッスル。イギリス東部のリンカンに存在します。ローマ帝国時代からの遺跡が残るリンカン・キャッスルは、中世に建てられた要塞。ジョージア王朝時代とヴィクトリア王朝時代にはドラマと同様に監獄として使われていました。
シーズン3 第3話でロバート伯爵が投資に失敗したことで、ダウントン・アビーからの引っ越し先として候補に挙がったダウントン・プレイス。そのロケ地はオックスフォードにあるカントリーハウスのグレイズ・コートです。ダウントン・プレイスでのピクニックシーンに登場するハウスは16世紀に建築された歴史ある建物で、イギリスのナショナル・トラストという歴史的建築物の保護を行う団体が管理しています。
シーズン3 第7話でイーディスとグレッグソンが訪れるレストランのThe Rules。ドラマ内では外観は出ませんが、ロンドンのコヴェントガーデンにある1798年創業のロンドン最古の老舗レストランです。チャールズ ディケンズ、H.G.ウェルズ、国王エドワード7世も訪れたことがある非常に歴史のあるレストランで、伝統的な英国料理が味わえます。ドレスコードはそこまで厳しくなく、カジュアルジャケット程度で十分だそうです。
シーズン3 第9話でクローリー一家が休暇を過ごすダンイーグル城。このロケ地はスコットランド第2の都市グラスゴーから北東50キロにあるファン湖の畔にあるインヴェラリー・キャッスルです。ここは15世紀からアーガイル地方の領主であるキャンベル家が住む城。要塞として建築された城ですが、現在のたたずまいは一族の居城として40年の歳月をかけて1794年に改築されました。城は4月初旬から10月初旬にかけて公開されており、『ダウントン・アビー』のロケ地となったことで観光客が多く訪れるようになったそうです。
続いてはシーズン4のダウントン・アビーとダウントン村以外のロケ地をご紹介。
シーズン4 第1話でイーディスとグレッグソンが出会う駅はセント・パンクラス駅。ミッドランド鉄道のターミナルとして1868年に開業。ヴィクトリア朝ネオ・ゴジック建築により宮殿のような外観で、駅舎は高い時計塔と全長210メートルの大屋根を持ちます。現在、世界最大の屋根付きの駅舎となっています。
同じくシーズン4 第1話でイーディスとグレッグソンがキスをするシーン。そのロケ地はレストランのThe Criterion。ピカデリーサーカスの象徴であるエロス像と地下鉄の入口のすぐそばにあります。1874年創業のアールヌーヴォー様式で、ウィンストン・チャーチルも常連だったという老舗レストランです。ドレスコードはスマートカジュアルなので、こちらもThe Rules同様に気軽に入れます。
シーズン4 第5話などで登場するダウントン・アビーの農場のロケ地はコッグス・マナー・ファーム。オックスフォードからバスで30分ほどのコッツウォルズにあります。ファームハウスは13世紀から17世紀に建てられたもので、ヘンリー8世が管理していたこともあります。撮影はファームハウス内の食堂でも行われました。
シーズン4 第9話でローズの社交界デビューの舞踏会が行われるのは、ロンドンのバッキンガム宮殿。エリザベス女王のロンドン公邸で、ロンドン市内の観光地としても定番な場所です。バッキンガム宮殿までの通りであるザ・マル（The Mall）をローズたちが車で移動するシーンは非常に印象的です。
シーズン4 第10話のバイオレットたちのピクニックシーンに登場するのはケンジントン公園のアルバート記念碑。ケンジントン公園はウェスト・ロンドンにある王立公園で、公園内にはアルバート記念碑のほかにケンジントン宮殿などがあります。ドラマ内では実際にアルバート記念碑のところでは撮影はされておらず、ピクニックシーンにCG合成がされています。
ダウントン・アビー、ダウントン村以外にも色々とあるドラマ『ダウントン・アビー』のロケ地。特にシーズン3以降はイギリスの地方だけでなく、ロンドン市内にもロケ地が色々とあります。ぜひ皆さんもドラマを観ながらロケ地を探してみてください。
次回はシーズン1とシーズン2に登場するダウントン・アビーやダウントン村以外のロケ地を紹介します。